集中力

騒音が集中力に与える影響とは?【あなたは騒音に強い人?弱い人?】

騒音が集中力に与える影響とは?【あなたは騒音に強い人?弱い人?】
この記事で学べること

・どれくらいの騒音が集中力に影響を及ぼすのか

・騒音に強い人、弱い人の差は?

・効果的な騒音対策

周りが騒がしいと集中できないという人は多いかと思います。しかしその一方で、

「集中していないから騒音が気になるんじゃないの?」

と言われた経験はありませんか?(自分はこれを言われてかなりムカつきました…笑)

では実際、どれくらいの騒音が集中力に影響を与えるのか、また騒音を耐えるための方法について今回はお話をしていきます。

騒音が集中力に与える影響

集中を乱す騒音の大きさは?

では実際どれくらいの騒音で、集中力は低下するのでしょうか。

162名の小学生を対象にテストを実施し、テスト中に騒音を流して注意力を測定するという実験では

・20dBの騒音では注意力の低下は見られなかった。

40dBの騒音になると、明らかな注意力の低下がみられた

という実験結果になりました。

40dBは図書館における環境音や、ささやき声程度の音の大きさですので、かなり小さい音でも集中力に悪影響を及ぼすということが分かります。

騒音に強い人、弱い人の差

小さい音でも集中力に悪影響を及ぼすという話をしましたが、そうはいっても騒がしい環境でも集中できる人はいますよね。
ではいったい、騒音に強い人とはどのような人なのか、について一つの答えが分かるのが次の研究になります。

2012年、90人の学生を対象にした実験で、無音・50dB・70dBの環境をそれぞれ用意し、注意力の変化を観察しました。
(50dBは換気扇や普通の話し声くらいの音の大きさ。70dBはセミの鳴き声くらいの音の大きさ)

その結果は、

・50dBと70dBの環境では注意力に大きな差は見られず。

・ただし、無音の環境に比べて50・70dBの環境では、明らかに注意力の低下がみられた。

というものでした。やはり騒音は集中力を低下させるということが分かります。

ですがここからがおもしろいところで、この実験ではさらに、参加した学生の性格を調べて騒音の影響を受けやすい性格、受けにくい性格はあるのかを調査しました。

すると

無音下では外交的な性格の人に比べて、内向的な性格の人の方がパフォーマンスが上がった

・一方騒音下では外交的な人の方が、内向的な性格の人に比べて注意力が高かった

(内向的な性格の人とは、1人が好き・コミュニケーションがあまり得意ではない・凝り性…などの特徴を持った人。
一方外交的な性格の人は、コミュニケーションが得意・大人数が好き・何事にも広く浅く…といったような人)

ということが明らかになりました。

すなわち外交的な人は騒音に強く(それでも多少は集中力が低下しますが)、内向的な人ほど騒音の影響を受けやすいということになります。

ですので内向的な性格の人は特に、騒音対策をおすすめします。

集中力を守る騒音対策とは

集中力を守る騒音対策とは

BGMは人を選ぶ

勉強や作業中にBGMを流している方もいるのではないでしょうか?YouTubeなどを見ても「勉強用BGM、作業用BGM」といったものがたくさんありますよね。では実際このようなBGMは効果があるのでしょうか?

内向的な人、外交的な人それぞれ38人ずつが参加した実験で、無音・騒音・BGMの環境下を用意して注意力を観察したというものがあります。

すると

内向的な人ほど騒音・BGMの環境下において注意力が低下した

という結果に。つまり内向的な人にとってはBGMも騒音も同じということになります。

なので1度BGMを流した状態で作業をしてみて、集中力が切れるようでしたら使わないようにする、というのがいいのではないでしょうか。

自然音は効果あり

同じ音でも、自然音はBGMとは違って集中力に良い影響を与えるということが分かっています。

例えば学生30人を対象にした実験では、雑音がする環境の中で参加者にヘッドホンを装着してもらい

①ヘッドホンに別の話し声を流す

②ヘッドホンを装着するのみ

③ヘッドホンに自然音を流す

の3パターンでそれぞれ集中力を分析しました。

その結果

①は当然、最も集中力が低下した。

③の場合が最も集中力が高く、騒音による悪影響をかなり軽減することができた

ということが明らかになりました。

BGMの場合は騒音と同じくらい集中力を低下させていましたから、それと比べて自然音は騒音から集中力を守る効果があるとみていいのではないでしょうか。

さらに別の研究で、自然音を聞いた後に脳を分析して変化を調べたというものがあります。これによると

・ストレスを抱えていればいるほど、副交感神経が活発化してストレスが減少した。

・逆にストレスを全く抱えていない被験者の場合は、若干ストレスが増加した。

という結果になったそうです。

つまりこれは、自然音によって感じ過ぎず無くなり過ぎず、ちょうど良いストレスに落ち着いた、ということになります。

緊張は適度にした方がいいという話をよく聞きますが、それと同じイメージですね。

なので、騒音でストレスを感じるくらいであれば、自然音を流してストレスを和らげるのがいいのではないでしょうか。

1番良いのは無音

ここまで、騒音を別の音で和らげるという方法を検証しましたが、やはり1番おすすめしたいのが無音の環境を作ることです。

ここまで見てきたどの研究でも、結局無音が1番集中できるという結果に落ち着いています

ではここからは具体的な無音に近づける方法を紹介していきます。

耳栓

最もコスパよく無音の環境を作る方法は耳栓です。

100円から高くても500円程度で買うことができるのでとても手軽ですね。

耳栓には、どれくらい音を防げるかを示す遮音レベルが記載されているものが多くあり、例えば遮音レベルが30dBであれば50dBの騒音を20dBまでカットできるということになります。

では具体的におすすめの耳栓をいくつか紹介していきます。

MOLDEX meteors

弾力性があり、付けても痛くなりにくいのが特徴。

遮音性も高く、遮音レベルは33dBとかなりの高性能となっています。

MOLDEX PURAFIT

個人的にもっとも遮音性が高いと感じたのがこの耳栓。

ちょっとした話し声であれば、完全に遮断することができます。

弾力性もあって耳に負担がかからないので、長時間の使用にも向いていると思います。

MOLDEX お試し8種エコパック

こちらは、形や大きさが異なる8種の耳栓が入ったお試しパックです。

自分に合った耳栓を見つけるにはうってつけなので、ぜひ初心者におすすめしたい商品となっています。

ノイズキャンセリングイヤホン・ヘッドホン

ノイズキャンセリングとは文字通り、騒音を打ち消してくれる機能です。

騒音と真逆の音波をぶつけることで、騒音を打ち消すという仕組みになっています。

耳栓とは違って遮音レベルの記載がないのですが、体感では耳栓と同じか、それ以上の遮音性能があるように思います。

ただし欠点としては、耳栓に比べてはるかに値段が高い点です。

なので、良いイヤホンを買うついでに騒音対策もしたい、という方向けかもしれません。

wf-1000xm3

ノイズキャンセリングの性能がとても良く、電車に乗っていても走行音を感じないくらいの遮音性があります。

さらに音質が良いので、音にこだわりたい、そして強力なノイズキャンセリング性能を求めている方にぴったりのイヤホンになっています。

AirPods Pro

ノイズキャンセリング、音質共に性能は高いのですが、wf-1000xm3と比べると若干劣る印象があります。

しかし、Apple製品との接続が圧倒的に速いので、ストレスなく使用することができます。

質を優先するならばwf-1000xm3ですが、便利さではこちらの方が上ではないでしょうか。

騒音と集中力:まとめ

・ささやき声レベルの環境音でも、集中力は低下する。

・内向的な性格の人ほど騒音に弱く、集中力が下がりやす い。

・騒音対策として最も効果的なのは、

 無音の環境

を作ること。
どうしても無理な場合は、自然音を流すのが効果的。
BGMは人によっては、騒音と同じく集中を妨げてしまうので注意。

いかがだったでしょうか。

人間にはいまだに外敵から身を守るための機能が残っているので、物音によって集中が切れてしまうのは当然のことです。

ですので騒音を耐え続けるよりも、この記事で紹介した方法で騒音対策を行い、集中しやすい環境を整えることをおすすめしたいと思います。

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